【J1湘南の曹貴裁監督退任】クラブの対応異例!!

スポーツ
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Jリーグのベルマーレ湘南は、10月8日、選手・スタッフへのパワーハラスメント(パワハラ)行為がJリーグ調査によって認定された曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(50)が退任することを発表しました。監督が成績不振や他クラブへの引き抜き等以外で、監督がシーズン終盤に退任するの異例です。それ以上に異例だったのは、ベルマーレ湘南の会社としての対応でした!!(トップ写真はベルマーレ湘南のHPから転載)

皆さま、こんにちは。かつて働いていたJリーグクラブでは2度の「監督解任」を間近かで見た、不動産屋の2代目社長のとっくんです。

 

曹貴裁(チョウ・キジェ)監督は〝名将〟との評判もあった!!

事実として、曹監督を高く評価する人も多く、選手の中には彼を慕っている人もいます。しかしながら、今回のJリーグの「パワハラ調査」において、事実認定をされて、リーグ側からのペナルティが科された以上、今回の「退任」は当然のことだと思います。

『曹監督退任は当然のこと』コンプライアンス遵守の基本という意味!!

『当然のこと』と書いたのは、とっくんの個人の意見・感想ではなく、コンプライアンス遵守の基本という意味です。

そして、敢えて言えば「退任」ではなく『解任であるべき』だったと思います。

 

湘南側はクラブ内での処分を行わず?? 監督の現場復帰を要請?!

とっくんはかつて2度、Jリーグクラブのフロントとして働いたので、ベルマーレ湘南の事情にかぎらず、クラブ内の「監督vs強化部」の関係性について、ある程度の想像がつきます。

ところが、今回の曹監督の処分については、「Jリーグ側から科せられた処分」が終わったことで、敢えて、クラブ内での曹監督処分を行わず、「現場への復帰」を要請したと報道されました。これについては、とっくんはまったく理解ができません!!

パワハラを行った人(加害者)→パワハラをされた人(被害者)の構図が?!

簡単に言うと、曹監督がパワハラを行ったとJリーグは認定したわけです。弁護士が調査を担当し、関係者の面談と残っている証拠から『報告書』を作成しました。

https://www.jleague.jp/release/wp-content/uploads/2019/10/925ec93f2e7757434f6bc923dd9beb70.pdf

この報告書を元に、Jリーグは、曹監督に対して処分をしました。

どんなに実績がある監督、クラブに貢献した監督であろうが「罪は罪」として、「罰(処分)」を受けることが当然です。

◆曹 貴裁(チョウ・キジェ)1969年1月16日、京都府生まれ。50歳。洛北高から早大を経て、1991年に柏の前身である日立製作所に入団。JリーグではDFとして柏―浦和―神戸でプレーし、1997年に引退。2000年に川崎アシスタントコーチ、2004年にC大阪ヘッドコーチを経て、2005年から湘南へ。ジュニアユース監督、ユース監督、ヘッドコーチを歴任して2012年に監督に就任。2018年にルヴァン杯のタイトルを獲得した。

ナゼ? Jリーグと湘南ベルマーレの「処分内容」が異なるのか?!

Jリーグと湘南ベルマーレの「処分内容」が異なるのは、罪(パワハラ)という行為に対しての「認識」が認識が違うと言うことでしょう。

ベルマーレ湘南は、今回の件について、曹監督以外のクラブ関係者の処分を発表しました!!

【株式会社湘南ベルマーレにおける処分】
◆代表取締役会長 眞壁潔
下記、代表取締役社長水谷尚人と同額を一般社団法人Ring Smileに寄付(報酬を得ていないため)
◆代表取締役社長 水谷尚人
減給(月給50% 3ヶ月)
◆スポーツダイレクター 坂本紘司
減給(月給50% 3ヶ月)

 

湘南ベルマーレの筆頭株主が異例のコメント発表!!

湘南ベルマーレ側の「接し方」にも驚きましたが、筆頭株主である会社が自社のHPで〝意見〟を表明したのですが、あまりにも的外れだったので目が点になりました。以下、同社のサイトからの転載です。

株式会社三栄建築設計は、株式会社湘南ベルマーレの株式を51%所有する「メルディアRIZAP湘南スポーツパートナーズ」の筆頭株主であります。チームの運営及び経営については、ノウハウのあるRIZAPグループ株式会社に委任し、チームに対してはユニフォームの胸スポンサーとして、湘南ベルマーレを応援しております。

本日、Jリーグの会見が行われましたが、その内容については、筆頭株主としてコメントは控えさせていただきます。
「プロスポーツ」という独特の厳しい世界の中で、すべての責任が監督にあるということはなく、一部行き過ぎた行為はあったにせよ、指導者のパワハラの線引きは非常に難しいものと認識しており、スポーツ界全体で、明確なルール作りが急務であると考えております。

湘南ベルマーレはJリーグからの処分を受け、今後の指揮について未定ではありますが、曺監督が湘南ベルマーレのプレースタイルに大きな影響を与え、チーム強化に尽力してきたことは間違いなく、チーム及び曺監督は既に、長い時間の中で反省していることも踏まえ、さらに皆さまから愛されるプロサッカーチームとして改善し、再び指揮を執っていただくことを当社は期待しております。

現在、チームは厳しい状態ではありますが、本件を節目として、再び「湘南スタイル」で勝ち星を積み重ねて頂けると信じております。湘南ベルマーレを応援しておりますサポーターの皆様、関係各所の皆様とともに、再び「感動を与える湘南ベルマーレ」を信じてチームを支えてまいる所存でございますので、引き続きチーム、そして監督を信じて応援いただけます様、よろしくお願いいたします。

https://san-a.com/topic/topic-3974/から一部転載

筆頭株主が「監督の人事」にコメントするのも異例です。
敢えてコメントをする際に『Jリーグの会見に対してコメントを控える・・・』と、わざわざ書く必要があるのか? これも異例です。
さらに、「パワハラの被害者」への言葉がまったくナイのも異例でした。

筆頭株主はダレに対してコメントを出しているのか?!

これについては、直接取材ができる立場ではないので、あくまでもとっくんの〝推論〟です。

ベルマーレ湘南の筆頭株主である㈱三栄建築設計は、スポーツビジネスのコンプライアンスを重視したのではなく、曹監督の固定ファンに対しての〝おもねる気持ち〟あるいは、曹監督のパワハラが自社の経営方針とも合致している――。いずれかの気持ちがあるのでしょうか?!

一方で運営を担当するライザップ社は「パワーハラスメント行為につきましては許されるものではなく、あってはならないと考えております」とし、「改善すべきことは徹底して改善し、反省すべきことは反省し、いい節目になったと受け止め、前に向かって進んで参ります」とコメントしたそうです。

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まとめ:曹監督のパワハラ問題の余波は今後も続く!!

今回の問題の余波はこれからも続くと予想します。

サッカー界に限らずプロスポーツ界には一つの〝格言〟があります。

選手と個人的に仲良くなったら〝本音〟を聞くことができます。
そして、彼らとよく意見があっていた言葉『良い監督とは、選手の自分を試合に出して使ってくれる監督のことである!!』

このことは、日本人選手以外でも、とっくんがつきあっていたブラジル人選手をも同じようなことを口にしていました。
世界共通の〝考え方〟だと理解しています。

最後に、曹貴裁監督の「パワハラ」を擁護する人は必ずいます。選手、指導者、関係者、サポーター・・・。擁護をする人の意識が「自分を試合に出してくれる」だけではないでしょうが、ナニかしら、自分にとって〝好ましいこと〟をその人がやってくれたというのが大きな理由でしょう。

ただし、一方で「パワハラ」という行為は絶対に許されることではありません。そもそも「パワハラをやる人は指揮をとってはならない」のです。
今回の件が、きっかけになり、日本のスポーツ界が良い方向に向かうことを期待しています。

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