【fundinnoファンディーノ】株式投資型ファンディング!

株式・投資信託・FX
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筆者は以前、Jリーグクラブのフロントをやったことがあります。プロスポーツの経営に関しては関心があるのですが、このほど卓球のTリーグ所属の「琉球アスティーダ」を運営する琉球アスティーダスポーツクラブ㈱が、「株式投資型クラウドファンディングサービスFUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に成功しました。(トップ写真はFUNDINNOサイトから転載)

【fundinnoファンディーノ】株式投資型ファンディング!

日本のプロスポーツチームとしては初めての「株式投資型クラウドファンディングサービスによる資⾦調達」だそうです。

日本初!プロスポーツチームの上場を目指し、沖縄から世界へ挑戦する「琉球アスティーダ」
分野:スポーツ/ 設立:2018年2月 / 資本金:9,000万(資本準備金含む) / CVC等から資金調達実績あり / 代表がシリアルアントレプレナー / 株主優待あり / エンジェル税制:優遇措置B適用申請予定 / 売上高2.5億円以上見込み(2019年12月期) / 同社HP: ※同社のプロジェクトのお申込み...

筆者も、かつてJリーグクラブのフロントとして「経営」に関しても少なからず関与していたので、今回のニュースを聞いて大変驚きました。

 

【日本初!】株式投資型クラウドファンディングで資金調達に成功

⽇本のプロスポーツチームとしては初の試みです。この成功により、⽇本のスポーツビジネスにおける、新たな資⾦調達⽅法が確⽴しました。

関連記事を転載します。

卓球プロリーグ「Tリーグ」に所属する「琉球アスティーダ」を運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社(沖縄県中頭郡 代表取締役:早川 周作)は株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」において、2019年12⽉7⽇(⼟)10時より募集による投資申込みの受付を開始。
開始からわずか10分⾜らずで⽬標額の1000万円を達成。その後開始から8時間の18時ころ、結果的に即日で上限応募額の2300万円を達成しました。

株式投資型クラウドファンディングサービスによる資⾦調達は、⽇本のプロスポーツチームとしては初の試み。この成功により、⽇本のスポーツビジネスにおける、新たな資⾦調達⽅法が確⽴しました。

参照:https://fundinno.com/projects/105

琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社の社長のコメント

以下に、同社のサイトで発表された早川社長のコメントを転載します。

【琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社 代表取締役社⻑・早川周作コメント】
琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社関係者、株主様、チームのファンの皆様、⽇本のプロ投資家の皆様のご協⼒に、⼼より感謝を申し上げます。

⽇本のプロスポーツビジネスに、新しい資⾦が還流する仕組みが確⽴できたことで、これからメジャーを⽬指す競技や、地⽅チームでも強いビジネス基盤が作れ、チームを強化できる証明となりました。
社内だけでなく社外にも、短期ではなく中長期の事業計画を明確にし、適切なガバナンスのもと、永続的に成長できるプロスポーツチームの在り方を示せるように、次のステップに進んでまいります。

現在、琉球アスティーダはノジマTリーグ2019-2020で⾸位を⾛っていますが、このまま令和初チャンピオン獲得、連覇、アジアで誰もが知るクラブへと成⻑していきます。
引き続きお⼒添えの程、よろしくお願いいたします。

 

株式投資型クラウドファンディングとは?

ここで「株式投資型クラウドファンディング」の仕組みについて説明します。

・「購入型クラウドファンディング」では、出資者へのリターンとしてモノ・サービスを、
・「融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」では、金利を、
・「株式投資型クラウドファンディング」は出資者へのリターンとして非上場企業の株式を、

・・・それぞれ取得できる仕組みです。

海外では、「株式投資型クラウドファンディング」が既に始まっていましたが、わが国では法律や協会の規制があり、株式投資型クラウドファンディングのサービスを運営することができませんでした。

ところが、2015年5月に「金融商品取引法」の一部が改正されたことによって、日本でも株式投資型クラウドファンディングが運営できる環境になり、2017年以降に国内初の株式投資型クラウドファンディングのサービスが始まったという経緯があります。

株式投資型クラウドファンディングのメリット

株式投資型クラウドファンディングのメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

未上場企業の株式に投資できる

これまで個人が非上場企業の株に投資できる機会は限られていました。これまでも「グリーンシート」という制度があったのですが、活用する企業があまりありませんでした。
今回の「株式投資型クラウドファンディング」の登場で、インターネットを通じて個人が少額でも非上場企業の株式に投資できるようになりました。

ベンチャー企業をスタート当初から応援できる

ベンチャー企業への投資は、これまではエンジェル投資家やベンチャーキャピタルがその役割を担っていました。ただし、こうした「投資」に関しては、IPO(新規上場)を狙っての株式上場利益です。この株式投資型クラウドファンディングで個人に少額で投資できる環境が開放されることで、ベンチャー企業の初期段階から応援できるメリットがあります。

エンジェル税制の優遇を受けられる

「エンジェル税制」は、投資家がベンチャー企業の初期の段階に「株式投資や売却」について、税金の優遇措置を受けることができる制度です。具体的には、総所得金額や株式譲渡益から控除されます。全てのベンチャー企業に適用はされませんが、投資家には大きなメリットです。

株式投資型クラウドファンディングのデメリット

次に。「株式投資型クラウドファンディング」のデメリットについて説明します。

IPOやM&Aにならない限り自由に売却できない

株式投資型クラウドファンディングを通じて取得した非上場企業の株式は、自由に売ることができません。IPOやM&Aといった出口がない限りは、取得した非上場企業の株式は自由に売却できません。

投資金額に制限がある

資金調達をしたい企業は年間に1億円未満、また投資家は1社に対する年間投資金額が50万円までといったルールが設けられています。

株式投資型で実績が少なく検証ができていない

まだ国内でも始まったばかりの株式投資型クラウドファンディングです。株式投資型クラウドファンディングで資金調達した企業がどのような結果になるのかはいまだ不透明です。

 

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まとめ:プロスポーツ運営会社への小口株主はリスクがある!!

これは筆者の感想です。かつて、Jリーグクラブでは資金難から、小口株主を募集して経営をやっていたクラブが多数あります。また、プロスポーツチームは「試合によるリーグ成績」という経営とは別のファクターが存在します。

小口株主の中には、チームの成績を重視するサポーターもいることから、「株主の権利」として会社側への要求をすることに発展しました。

こうしたことにJリーグ側が介入して、株主とのトラブルに発展した事例があります。

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これはあくまでも過去の事例ですが、筆者的には『プロスポーツの運営会社への小口株主はリスクである・・・』と考えています。

今回の株式投資型クラウドファンディングは、サッカーのJリーグクラブではなく「卓球」ですが、事例としては同様でないか?!と予想しています。とは言え、プロスポーツビジネスでは「資金調達が最大の経営課題」であるので、今回の「株式投資型クラウドファンディング」が三方よしで、皆さまがハッピーになることができれば幸いだと思っています。

今回の記事も最後までお読みいただき心より感謝しております。

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