今回のテーマは『大企業の社長の報酬』です。ニッサンの元社長のカルロス・ゴーン氏が逮捕されて以来、日本の大企業の社長の報酬というのが注目を浴びました。ゴーン氏の逮捕の是非はここでは書きませんが、日本人的な感覚の「社長の報酬」と欧米のその感覚だと大きな開きがあると思います。今回のブログ記事は『社長の報酬vs社員の給料』の違いについて考えてみます。
今回は、東洋経済のWeb版の記事からの一部転載です。(トップ写真は左記から転載)
【大企業の社長報酬額】増加傾向『社長報酬vs社員給料』の違い
今回の記事のテーマは「社長の報酬vs社員の給料」の質の違いですが、その前にわが国における大企業の社長の報酬ランキングを紹介します。
【年収1億円超の上場企業役員】1位は32億円、上位10人までは10億円超
社長の報酬ランキングは。東洋経済の記事からの一部転載です。
東洋経済が9月2日に発売した『役員四季報2020年版』には上場3740社、4万1071人に及ぶ企業役員の最新人事データを収録。
その中から年1億円以上の役員報酬を得ている上場企業役員トップ500人のランキングを紹介する。
1億円以上の役員報酬を得ている上場企業の役員は、その事実を有価証券報告書への記載で開示する義務がある。今回の集計対象は、2018年5月~2019年4月に本決算を迎え、1億円を超える役員報酬を得た役員を有価証券報告書で開示した上場企業だ。
1位は、ソフトバンクグループ副会長のロナルド・フィッシャー氏で32億6600万円だった。基本報酬は約3.4億円だが、未確定分を含む株式報酬がその大半を占めた。フィッシャー氏は、昨年度の役員報酬総額20億1500万円から1.5倍以上多くなった。
続いて2位にはセブン&アイ・ホールディングス取締役で、アメリカ・セブン-イレブンのトップであるジョセフ・マイケル・デピント氏が29億1300万円(昨年は24億300万円)でランクイン。3位には新日本建設会長の金綱一男氏が23億4300万円で入った。金綱氏は22億円超が役員退職慰労金となっている。
社長として首位になったのは5位にランクインした武田薬品工業のクリストフ・ウェバー氏。17億5800万円の報酬のうち、賞与(6億3800万円)や長期インセンティブ(8億5100万円)の占める割合が大きい。
日産自動車の前取締役で東京地検に起訴されたカルロス・ゴーン氏は6位。最新の有価証券報告書に記載された役員報酬総額は16億5200万円。2018年11月に有価証券虚偽記載で逮捕され捜査されているため報酬額は減額された。なお、総報酬の大部分も支払い繰り延べになっている。
役員報酬総額が10億円を超える役員は10人。うち7人が外国人だ。ソフトバンクグループからは4人ランクインしている。一般的なサラリーマンの生涯給料の目安といわれる2億円以上の報酬を得ていた役員は205人に上った。3年前では123人で昨年は179人だったことを考えると、日本企業における役員報酬の水準は上がっているといえるだろう。
大企業の社長の報酬10億円は「高い」or「安い」
10億円という金額は一般人からすれば「とてつもない高額」なのかもしれません。ところが、この10億円というラインは、筆者の感覚からすれば『割りと安いな!!』と思っています。
と言うのも、YouTuberの稼ぎ頭は、アメリカの8歳のライアン少年でその額は「2600万ドル(約24億1000万円)」ということです。前年は2200万ドルだったそうです。
日本でも年間収入10億円を超すYouTuberは数人いるといわれています。
このほか、テレビ業界でお笑い芸人の中には「10億円超クラス」が何人もいるとされています。
【金額の大小】ではなく!! 報酬の仕組みの違い!!
冒頭の会社の「社長vs社員」とでは、報酬と給料という形で仕組みが異なります。
社員は「自らの労働を提供して給料をもらう仕組み」です。会社との「雇用契約」で結ばれている関係です。
一方、「株式会社」というものは法的に言うと『株主の所有』なので、株主から委嘱されて経営を行うのが取締役(役員)であり、その代表格が「社長」です。
(株式会社と役員等との関係) 第330条 株式会社と役員及び会計監査人との関係は、委任に関する規定に従う。
役員及び社長の報酬→会社に利益または企業価値を高めたことの報酬!!
役員は株主会社から「委任」をされて経営をします。代表取締役が会社を代表する人です。社長は役職名です。
代表取締役というのは、会社の代表者を指す言葉で会社の責任者になります。また代表取締役は会社法の規定にある呼称になります。
ですので、代表取締役は、取締役会の代表として選ばれた役員であり、業務の執行や会社を代表して契約や裁判などを行う権限をもつことができます。また代表取締役は1人とは限らず複数人いる場合もあり、そのような場合は、代表取締役が話し合う必要はなく、それぞれの意思で業務を執行することができます。
また社長は会社内で決められて呼ばれる呼称であり、「会長」「CEO」「専務」「部長」など同様、会社の内部で責任を誰が持つか決めるためにつける役割となります。
https://job-q.me/articles/3254 から一部転載
「会社」の性質を考えて『社長』らの報酬を判断すべき!!
筆者のこれまでのブログ記事では「報酬」に関して取り上げたものがあります。この記事を合わせて読んでみてください。
以下はアメリカの経営者の報酬ランキングです。
【ブルームバーグ:2017年の米国の経営者の報酬ランキング】 1位:エヴァン・スピーゲル(スナップチャット)=約570億円 2位:スコット・ナットール(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)=約240億円 3位:ジョセフ・ベイ(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)=約240億円 4位:イーロン・マスク(テスラ)=約170億円) 5位:サンダー・ピチャイ(アルファベット)=約160億円 6位:ロブ・ロイ(スウィッチ)=約160億円 7位:スティーブ・シュワルツマン(ブラクストン)=約140億円 8位:ジョージ・ロバーツ(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)=約140億円 9位:ヘンリー・クラビス(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)=約140億円 10位:トニー・レッセラー(アレス・マネジメント)=約120億円 ※1ドル114円で計算
日本の会社の「役員報酬」とはケタが違いますね!!
まとめ:発想を変えれば『資産に変える』で年収1億円は実現可!!
筆者のブログサイトでは、『年収(報酬)10億円を実現する方法』までは書いていません。ただし『年収(報酬)1億円を実現する方法』は説明しています。現時点では5億円くらいでしょうか?!
また、不動産を保有している間、資産価値で言えば10億円超は可能かと思います。ただし、1年間の報酬額としての10億円はかなり難しいかと思います。
筆者自身で言えば、2020年の目標値は、収入額で1,500万円~3,000万円と設定しています。これを達成できるように自身の会社と『資産』を仕上げていこうと考えています。3年以内には1億円を達成するつもりです。
本日も、ブログ記事を読んでいただき心より感謝しております。