【基礎講座】不動産取引に不可欠な専門家【土地家屋調査士】の巻!!

不動産
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皆さまは、「不動産」を買う・売る・借りる・貸す・・・をされる際、不動産屋のほか、さまざまな専門家や業者との関わりが出てくることはご存知ですか?「不動産に関わる取引」をした際、こんな専門家がいるんだぁ・・・と気づくシリーズです。今回のブログ記事では【土地家屋調査士】を紹介します!!

皆さま、こんにちは。「東京オリンピックのチケット二次抽選」の申込みを忘れしまい気落ちしている、不動産屋の2代目社長とっくんです。

今回のブログ記事では、【不動産を資産に変えるゾ!!】と考えおられる方、必読の基礎講座です!!

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【特徴】不動産に関するのすべては【確定!!】から始まる!!

【不動産】を使ってナニかをやろう!!となると、まずは不動産の特性を知る必要があります。

不動産は、「土地とのその定着物のこと」ですが、【モノ】であることは間違いありません。
ところが、他のモノのように「持ち歩くことができる」わけでなく「場所を移して使うこと」もできません。

したがって、不動産というのは、それを使う人の目的や使用方法などの違いにより、さまざまな「権利関係」「条件」「法規制」などに直面します。
これをすべて説明しようとすると、とても1回のブログ記事では書ききれません。

なので、ざくっとしたことのみ、ここでは説明しますね。

 

【不動産の価値を判断するため】
・対象となる土地または建物の場所の確定
・広さの確定(境界のこと)
・不動産の権利の確定(所有権、地上権、賃借権など)
・不動産の使用制限の確定(法的な規制)
・不動産の将来性の予測
・不動産の収入or支出の予測
・その他の情報

このような【確定&予測作業】が、前提として必要になってきます。

ちなみに余談ですが・・・、不動産における境界の話は、明治時代の『地租改正』から始まった測量がベースになっています。

当時は現在ほど、測量技術が発達していなかっため、古い公図の中には現状と異なったものも存在します。
これは、稀な話ですが、古い公図のまま変更されていない土地もあります。

さらに、いろいろな状況で「測量」が行われたことにより、現況との違いが発生していることや、隣地との境界線のトラブルが存在していたり・・・、「不動産取引」にはさまざまな問題が起こることがあります。



【土地問題の解決者】土地家屋調査士とは、どんな専門家??

とっくんも仕事柄、土地家屋調査士さんとは一緒に仕事をします。
一般の方には、あまりなじみのない職業でしょうが、「不動産取引」に関わる重要な役割を担っておられます!!

【土地家屋調査士の主な仕事】
・土地・建物の所有者に代わって、「表示登記」の申請手続きをする
・土地・建物に関する調査・測量をする
・土地境界問題を解決する
・筆界特定制度を活用するために土地所有者に代わって申請手続きをする

 

なんとなく、なじみのない言葉が並びますね!!

前述の不動産の【確定】で言うと、例えば、買主が土地を購入する際、隣地、周辺土地との境界の問題が将来的に生じないように確約をするために、【確定測量】を売主に要求することがあります。

とっくんの会社で、土地売買契約の仲介をする際、大手のハウスメーカーさんなどは『土地の購入条件」として『確定測量後、引渡しを・・・』と契約の中で定めています。

この【確定測量】ですが、単に、土地家屋調査士が現地の土地の広さを測量するだけでなく、隣地、隣接地の土地の所有者と立会いのもと「境界を確認し、書類をつくるという作業をします。

境界問題がある場合には、隣地とのトラブルが内在していることもあり「境界確認」がスムーズにいかないことが多いです。
こうした際、土地家屋調査士は専門的な見地からの解決策(双方が納得するような状況を提示)を見いだすことができる専門家なのです!!

つまり、「不動産取引」においては、土地家屋調査士は欠くことができない存在ですね!!

 

【不動産の確定】ができないと・・・不動産取引はどうなるの?!

「不動産の境界が分からず、隣地とのトラブルを抱えているような土地」は、不動産屋の仲介でこれを「まとめる(成約する)」というのはかなり難しくなります。

専門家である土地家屋調査士が、中立・客観の立場から、資料調査・境界立会をして【境界確定図】を作成しないと、不動産取引が円滑に行えません。

 

【土地家屋調査士の仕事】を、もっと知ろう!!

このほか、土地家屋調査士は、「不動産の現状変更」に関する手続きなどをやっています。

 

【土地家屋調査士のその他の業務】
・建築用地の敷地調査や接続する道路についての諸手続
・建物表題登記の申請
・土地の分筆、合筆の手続き
・その他、農地転用手続きなど

 

土地家屋調査士の試験はどのくらい難しいの?!

とっくんは、土地家屋調査士の勉強をしたことがなく、この試験に関する情報はあまりありませんが・・・、少なくとも、『かなり難しい・・・』ということは断言できます。

法務省による「土地家屋調査士試験の内容」をリンクしますので、興味ある方は是非ご覧になってください!!

http://www.moj.go.jp/content/001299822.pdf

 

まとめ:【不動産の資産に変えるゾ!!】のために土地家屋調査士を活用しよう!!

とっくんの会社が『投資用の不動産の購入』を検討する際には、仲の良い土地家屋調査士さんに相談します。

われわれ不動産屋とは異なった視点・観点から、その不動産の「価値を判断できるスキル」を、土地家屋調査士は持っているからです。

皆さまの中で、不動産投資をやろうとお考えの方は、土地家屋調査士のアドバイスを聞いたり、家屋調査士の協会さんが主催するセミナー、相談会などに出席して、顔なじみの調査士を持っておいた方がよいと思います。

以上、長々と書きましたが、最後までお読みいただきありがとうございます!!

東京法経学院

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