【情報の確度】質の高い情報を得るために【元新聞記者の体験談】

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「ブログ」における良質な情報ってナンでしょうか?小生の社会人スタートは、「新聞記者」でした。「モノ書き」として経験は30年以上はあります。このブログの「テーマ」は、自らのモノを【資産に変える!!】べく、実体験を書き綴ります。そこで、今回は「有益な情報」の見分け方について書いてみます。

 

とっくん
とっくん

皆さま、こんにちは。ブログ記事を書くのが楽しくて仕方ない不動産屋の2代目社長とっくんです。今回は再び『ブログ論』について語ります。

1回目の自己紹介では、【資産に変える!!】実体験ブログの「取り扱い説明」「プロセスチェック」までを書きましたが、今回は、「情報の見分け方」について述べたいと思います。

 

 

 

【信頼が置ける情報】ってナンですか?順位を付けてみてください!!

いきなりのクイズですが・・・
次の「情報」について、以下の情報のうち、皆さまが「信頼のおける情報」と認識しているものの順番に並べてください。

「新聞」「テレビ」「ネット報道番組」「個人ブログ」「ネット情報」「週刊誌」「行政の発表資料」「統計資料」「裁判での証拠資料」「起訴判断の証拠資料」「うわさ話」。

 

あくまでも小生の感想ですが・・・

1位 裁判での証拠資料&起訴判断の証拠資料&統計資料
2位 行政の発表資料
3位 個人ブログ(=その人の実体験によるもの)

6位 新聞&テレビ&ネット報道番組&週刊誌
番外 個人ブログ(実体験に基づかないもの)&うわさ話

 

 

情報は玉石混合「感想」「願望」「思想」「分析」「事実」がごちゃ混ぜ!!

文字や映像、音声によって伝えらる「情報」ですが、実情はさまざまです。
それが、「事実」であるか?
「分析」であるか?
個人の「感想や思惑」であるか?

・・・まさに玉石混合の世界です。

 

【情報の見極め方その①】

・情報の種類を分けること(例:分析、事実、統計、感想、願望・・・)
・情報発信者の状況(例:新聞社、テレビ局、行政、司法…)
・情報発信者の思惑(例:広告、説明、弁明、報道、法執行・・・)

 

【プロフィール】大学を卒業して最初に就職したのは新聞社でした

当時の新聞社では、新入社員は記事の「校閲」をする部署に配属されて、そこで1年、2年“修行”して、新聞記者としてデビューさせていました。

【校閲記者の仕事】

・新聞記者の原稿と印字との誤字脱字・抜け字などのチェック
・新聞記者の原稿の校正チェック
・その他:新聞記者になるための訓練

【悲報】減点方式の仕事で、ストレス満開?! だが、そのおかげで・・・

小生が新聞社にいたころは、新聞記者は手書きの原稿を出稿し、これを電算写植部が原稿を打ち出し、校閲部が校正チェックし、整理部が割付をして、その後、校閲部が最終チェックする、という工程でした。

電算写植部は、記者の手書きの原稿を“書き写す作業”ですから、誤字脱字はかなりあります。
コレを校閲部が見落としたら、校閲部の責任です。
つまり、校閲部の仕事は『満点(=校閲ミスなし)からの減点方式』というものでした。

小生は入社後すぐ、「葬式記事」の日時の誤字を見落とし、同期入社で最初の『始末書』を書きました。
こうした仕事だったので、記者になりたい願望と、仕事のストレスもあって、その反動で『かなりの冊数の本を読みあさり』ました。

この時の2年間の経験が『情報』に対する貪欲さが芽生えました。
その気持ちは、今も続いています。

 

 

【達成】念願の新聞記者に!!【現実】また、新たなストレスが・・・

2年間の校閲記者の修行の後、小生は新聞記者になることができました。
しかしながら、新聞記者になって初めて、この仕事の過酷さを知りました。

その前に、新聞記者の仕事の流れを書きますと・・・

【新聞記者の仕事】
・取材(=インプット)した情報を、記事執筆(=アウトプット)します
・締め切り時間がある
・読者に分かりやすい記事を書く

敢えて、ざっくり書きました!!

と言いますのも・・・、
新聞記者の仕事は、配属された部署によって、新聞記者の「情報収集の手法」が異なります。
また、取材対象者の個性・特性・属性によって、新聞記者の「仕事の内容」も異なります。

さらに、新聞社の「報道方針」の違いによって、新聞記者の「情報の解釈の仕方」も異なります。

こうしたことは、小生が新聞記者をやっていた時代も現在も、そう大きくは変わっていないでしょう。

 

 

【悲報】オンorオフの境界線がない仕事!! 精神的に参る?!

現代は『働き方改革』によって、長時間労働に一定の歯止めが利くようになりました。

小生が新聞記者の時代は、個々の記者は“侍”みたいな性格の人の集まりで、「反権力」「スクープ合戦」「記者のプライド」といった気持ちを前面に出すような雰囲気でした。

なので、「仕事」のオンorオフという区別がなく、表現はおかしいですが、戦場にいるような気分でした。

元来、身体的なスタミナがない小生にとっては、こうした環境は、あまり心地よいものではありませんでしたね。

 

 

情報を伝えたい側の思惑を知ること【新聞記者の力量】次第

新聞社は情報を得る際に、【ムラ】があり、この恩恵を受けています。
代表的な例を言うと『記者クラブ』です。

小生は市町担当でしたので「市役所の記者クラブ」に入っていました。
行政は、自らの仕事において、市民・県民に行政施策を広報する手段として、新聞社を活用します。

それぞれの行政には「広報課」があり、記者クラブの記者に対して、行政のレクチャーの段取りをしたり、
行政発表資料を配布したり、記者会見の段取りをくんだりします。

 

 

【結論】情報収集能力は【場数】の積み重ね!!

「行政が発表した資料」だけを見て記事を書いていては、その新聞記者は単なる“行政の広報マン”にすぎません。

記者が場数を増やしていくと・・・、
「発表案件」のウラに隠された本当の情報や、
法律や条令の整備の不備や、
行政の執行ミスや、
その他、不祥事の類
・・・などを、見つけることができるようになります。

言い換えれば、「(これらを)見つけられる記者」になれるよう努力することが重要ですね!!

 

【情報収集者のスキルを高めるコツ】

・情報提供者の論理構成の把握
・情報提供者の情報とファクトとの比較
・情報の点と点をつなぐウラ取り作業"
【感想】新聞社の情報は“情報の保守性”がある!!

 

以上のように小生は、新聞社で数年間、働きました。

新聞記者の仕事のほかに「新聞社が読者に新聞を届ける」までには・・・、
「記者が取材・執筆→記事を出稿→デスクがチェック→整理部が見出し、レイアウト→印刷→販売店が配達」という大まかな流れがあります。

かなり大規模な設備投資をして、新聞社は輪転機を購入したり、読者の自宅まで毎日届けるという独自システムを構築しているため、
新聞業界には「新規参入は難しい」ものです。

「情報提供産業」の中で、新聞社はテレビ局と同様、巨大な船団のようなものなので、“情報の保守性”というのがありますね。
つまり、その新聞社、テレビ局の「方向性・主義主張・理念・政治信条・思想・・・」みたいなものに縛られています。

小生の体験上では、こうした性質は、新聞社の方がテレビ局よりもやや強い、と感じました。

 

 

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まとめ:【信頼が置ける情報順位】の理由

小生は『信頼がおける情報の順位』で、新聞の順位を6位としました。
元新聞記者としては、新聞への評価が低いですかね?!

「玉石混合」「あふれ過ぎるほどの情報量」の中で、私たちは自らの基準を持って、情報の取捨選択をしなければなりません。

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