一建設の評判・口コミを不動産屋が解説!建売or注文【知れば完璧】

不動産
この記事は約12分で読めます。

マイホームは「一生に一度の買い物」と言われるように、人生を大きく左右するものです。
コストパフォーマンスが優れていることから、建売分譲の販売数で日本一を誇る「飯田ホールディングスグループ」。

今回の記事では、飯田ホールディングスグループ㈱の中核会社「一建設㈱」の口コミと評判、住宅を購入するポイントを不動産業界歴25年以上の筆者が解説します。

飯田ホールディングスグループ㈱は、東証一部の上場企業で、グループ会社として一建設、飯田産業、アーネストワン、東栄住宅、タクトホーム、アイディホームグループの6社からなっています。
分譲住宅、注文住宅、マンション分譲の総合住宅事業を展開し、年間の住宅販売戸数は、年間約46,000戸以上。

これは、全国で分譲戸建住宅のシェアの約30%を占めており、販売戸数は日本一の数です。

上場会社なので、会社の経営状況や販売戦略などが「有価証券報告書」でしっかりと情報公開されています。

とっくん
とっくん

実は…不動産業界歴25年以上のボクも、飯田ホールディングスグループで「注文住宅」をこれまで2戸建てたことがあります。今現在も、この住宅に住んでいます。

今回の記事を書くために…、筆者は以下のようなことをリサーチしました。

    • 飯田ホールディングスグループ㈱の有価証券報告書を熟読して分析しました
    • 自身の住宅を飯田ホールディングスグループで建設した実体験を語ります
    • 不動産業界歴25年の筆者の視点から「業界ならでは」情報を交えて語ります
    • 飯田ホールディングスグループの「強みと弱み」を客観的に分析します

とっくん
とっくん

飯田ホールディングスグループ㈱では、それぞれの地域でグループ会社内のシェアが異なります。

今回の記事は、グループ内のトップ会社の一建設㈱を解説します。

ネットでは、一建設㈱の口コミにはどのような情報が載っているでしょうか? 口コミ情報は、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります…。

 

一建設の評判・口コミを不動産屋が解説!建売or注文

新築の建売住宅を購入する際の目安として、多くの方が知りたい情報をまとめました。ネットでの質問箱に掲載されていた内容を抜粋します。

 

【ネットの質問箱に寄せられた主な質問】

  • ネットで一建設㈱の口コミを読むと「安いから欠陥住宅だから辞めた方がいい」という意見があった。
  • 地区ごとに異なる職人さんの 仕事ぶりに寄る所もあると思うので **県内に限って質問したい。
  • 最近、地震が多いので3階建てビルトインガレージの耐震性が心配。 一建設でググったら基礎が傾いてる記事を発見して余計不安が増えた。
  • 近くの狭小地に3階建ての一建設の建売りのオープンハウスを見学したら壁紙の隙間がある部分とか沢山あり一建設の建物は大丈夫かと不安に感じた。

この記事では「一建設の口コミ」情報を知りたがっている方に対して、不動産業歴25年以上の筆者の体験に基づき、一建設㈱の口コミや評判をお伝えします。

 

この記事は以下のような【疑問】について解説します‼

  • 一建設ってどんな会社なの?
  • 一建設と他の会社の評判
  • 一建設の建売分譲住宅の評判はどうなの?
  • 一建設の注文住宅の評判はどうなの?
  • 一建設の営業マンが言うことは正しいの?

 

 

一建設ってどんな会社なのか⁈口コミをチェック

一建設㈱は1967年に飯田建設工業株式会社として住宅事業を創業、2004年に現在の「一建設㈱」と社名を変更しました。

住宅販売数日本一の「飯田ホールディングス」のグループ会社ということで、他の大手ハウスメーカーに比べると、知名度がやや薄いかもしれません。

一建設㈱の会社概要です。

会社名一建設株式会社
設立1967年2月13日
資本金3,298,500,000円
代表取締役社長堀口 忠美
従業員数2,714名(2020年3月現在)
売上高4,028億6,200万円(2020年3月期)
本社東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東5号館
扱う住宅の構造木造住宅、マンション分譲
販売エリア東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、宮城県、福島県、新潟県、静岡県、愛知県、長野県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、山口県、福岡県、佐賀県、熊本県、沖縄県
住宅販売戸数11,295戸(2020年3期)

 

とっくん
とっくん

一建設㈱をはじめとした「ローコスト住宅」の最大のメリットは、価格帯です。建売分譲住宅の販売戸数は、一建設を含む6社の「飯田ホールディングスグループ」が日本でトップです。

 

一建設の支社・営業所、住宅展示場は⁈ ~全国規模~

一建設㈱は、日本全国に100を超える支社、営業所がありますが、住宅展示場は全国に17カ所あります。その中での実際の住宅を展示場にしているのは半数程度です。

 

一建設の住宅展示場は他のハウスメーカーに比べると少ないですね。これはどうしてですか?

 

とっくん
とっくん

一番の理由は、一建設㈱は、注文住宅よりも建売分譲住宅販売に力を入れているからです。また、住宅展示場を建設して維持するコストをカットするためです。

 

一建設のビジネスモデルは⁈ ~建売分譲住宅販売が中心~

ハウスメーカーの販売方法は、完成した住宅を販売する「建売分譲住宅」と、客と建築請負契約を締結して家を作る「注文住宅」に分かれます。

一建設㈱は「飯田ホールディングスグループ」の6社の中で売上、従業員数とも1位です。飯田ホールディングスグループは、住宅販売数が日本最大で、総売上高は1兆4,000億円(2020年3月期)を超えています。

わが国トップの住宅販売数の飯田ホールディングスグループのナンバーワンが一建設㈱なので、アフターサービスなどの点でも「安心感」があります。

 

一建設の建売分譲住宅の口コミ・評判はどうなの?

一建設㈱をはじめとした「飯田ホールディングスグループ」の特徴としては、売上の多くが「建売分譲住宅販売」占めていることです。

一建設の売上の内訳は以下のようになっています。

件数売上収益(百万円)件数の全体比率(%)
建売分譲(戸建分譲事業)12,157305,39579.0
マンション分譲事業94839,8984.2
注文住宅(請負工事事業)2,55646,95316.6

(飯田ホールディングス2020年有価証券報告書から転載)

ちなみに、一建設の売上高は、飯田ホールディングスグループの中でもトップで、住宅の建築戸数も最も多いです。

 

とっくん
とっくん

一建設の住宅の建築戸数が多いというのは、それだけ多く戸建て住宅を販売している証拠です。ローコスト住宅の価格帯の中でも、一建設は人気が高い理由は「消費者のニーズにこたえているから」と言えるでしょう。

 

会社の規模・信頼度

筆者の会社は、不動産売買仲介で一建設㈱の建売分譲住宅をエンドユーザーに販売しています。会社の規模が大きく、アフターサービスも充実しているので、安心感があります。

毎年、1万戸を超える建売住宅を販売しているノウハウは、かなりのものがあります。客からの質問やクレームについても、しっかりと対応してくれます。

 

ローコスト住宅の利点・価格

一建設㈱の建売分譲住宅の最大の特徴は「ローコスト」という点です。建売住宅は、ハウスメーカーが土地を仕入れ(自社購入)をして、住宅を建設して販売するものです。

土地を大量に仕入れて、住宅を効率的に建築してコストを抑えています。また、販売の営業を不動産業者の「仲介」を活用することで、自社営業のコストを削減しています。

こうしたビジネスモデルを活用することによって、その地域で最も安い価格帯で「建売分譲住宅」を販売しています。

一建設では、地域ごとの価格帯を定めています。皆さまの地域の建売住宅の価格帯と一建設の販売価格を比較してみてください。

 

木造軸組工法・耐震性、断熱性は⁈

一建設の住宅は、わが国の伝統的な工法である「木造軸組工法」を採用しています。

【木造軸組工法】
一建設は、木の家つくりにこだわっています。それは、常に呼吸し、気候の変化に合わせて微妙に伸縮する木材こそが、高温多湿な日本の気候風土に最適と確信しているからです。「木造軸組み工法」は土台、柱、梁などの住宅の骨格を木の軸で造る工法で、1000年以上にわたり、改良・発達を繰り返してきました。接合部には補強金物取り付け、床には構造用合板を使用するなど、強い耐震性・耐久性を発揮しています。
(一建設㈱のサイトから転載)

 

飯田ホールディングスグループでは、住宅の耐震性や断熱性に一定の基準を設けています。筆者の個人的な感想では、飯田ホールディングスの㈱アーネストワンの「制震装置」が最も優れていると思っています。

ただし、一建設の住宅も、基準を満たす耐震対策は行っています。その理由をいくつか挙げます。

  • 一建設の基礎工事は、200ミリの鉄筋コンクリート(一般的には150ミリ鉄筋が多い)
  • 耐震性の向上のため、耐震金物を使っている(基礎・土台・柱の接合部)
  • 剛床工法(1階と2階の床に構造用面材を土台と梁に直接留めつける工法)

 

これらの工法は、他のハウスメーカーでもやっていますので、一建設の耐震対策は標準はクリアしていると言えるでしょう。

一建設の断熱材は、グラスウールを使用。断熱構造は充填断熱工法、いわるゆ内断熱です。
とっくん
とっくん

グラスウールは湿気に弱いので、壁内の気密性や湿度対策について、営業マンに確認しておいた方がいいでしょう。

間取り・外観のデザイン

一建設の最大の“売り”は、住宅デザインであると筆者は思っています。これは、他のローコスト住宅に比較しても、間取りと外観のデザインは評判が高いです。

建売住宅の完成物件をお客様と内覧した際に「客ウケ」が最もよいのが一建設です。筆者の感覚では、キッチン、風呂の設備の評判が高いです。

 

建売住宅の商品は「リーブルガーデン」

一建設の建売住宅は【リーブルガーデン】という商品タイプです。リーブルガーデンのメリットは圧倒的な低価格と価格に比べて住宅性性能が高いという点です。

 

一建設の注文住宅の口コミ・評判は評判はどうなの?

一建設の注文住宅は、価格帯や仕様に合わせて「3つの商品」があります。

 

注文住宅1 リーブルセレクト

「リーブルセレクト」は、一建設の建売分譲住宅の豊富な実績を活かした基本プランにオプションを追加したカスタマイズ住宅です。

32坪4LDKまで
1,100万円(税込)~

規格型住宅の商品なので、基本プランをベースにこだわりたい所をオプションしていくイメージです。オプションを追加しなければ、価格は坪単価40万円前後になります。

 

注文住宅2 グレイセラ

グレイセラは、断熱性を高めたり、省エネや節水型の設備を導入した「認定低炭素住宅」です。国の認定によって「エコ住宅としての優遇制度」を受けられます。

設備は、防音性や結露にも強く、外の気温変化による室内温度変化に強い複層ガラス、断熱浴槽や建物断熱性能等があります。

25坪 1,155万円(税込)~

建築後の光熱費や維持費が最小限に抑えられる商品で、長期的に見たときにコスト面で定評があります。建築時の坪単価は45万円〜程度の価格帯です。

 

注文住宅3 バーベラ

バーベラは、外観、内観の細部にまでこだわった、洗練されたデザインが特徴です。
リビングから広がる吹き抜け・モダンなシースルー階段、外観はアルミスクリーンやワイドバルコニーなどで特別感を演出した、ワンランク上の住宅です。

25坪 1,325万円(税込)~

一建設の中で最も自由度が高い商品が、こちらのバーバラであり、間取りや外観の評判・口コミの内容も良いです。デザインの幅が広い分、坪単価は55万円程度と他の商品に比べて高く設定されております。

保証とアフターサポートの口コミ・評判も確認しよう!

『一建設の保証、アフターサポートは、他社のハウスメーカーと比較すると劣る…』という口コミ情報を見たことがあります。

 

保証制度

大手ハウスメーカーの注文住宅は、独自のメーカー保証をつけているところがほとんどですが、一建設の保証期間は引き渡し後10年間のみです。国が定めた瑕疵担保責任保険の保証です。

 

アフターサービス内容

一建設のアフターサービスは

  • 引き渡し後6ヶ月
  • 引き渡し後1年
  • 引き渡し後2年

合計3回です。点検サポートが本当に必要になるのは新築時ではなく、引き渡しから10年以上経過したころからでしょう。そのように考えると、一建設のアフターサポートは実効性が小さいかもしれません。

筆者は実際に、飯田ホールディングスグループ㈱で注文住宅を2戸建てた実体験から以下のように考えています。

とっくん
とっくん

飯田グループは、アフターサポートの基準を設けています。販売している住宅は「ローコスト住宅」で、薄利多売型のビジネスモデルで他社ではできないくらいの価格設定をしています。

一方で、注文住宅中心の他社ハウスメーカーは、将来的に発生する可能性があるアフターサポートの費用を、購入金額に含めています。

 

筆者の結論‼

  • 注文住宅専門のハウスメーカーは広告費やアフターサポートの費用を購入金に含んでいる
  • 一建設のビジネスモデルは、薄利多売で他社に真似できない価格を設定している
  • ローコスト住宅(地域の最低価格の価格帯)は不必要な経費を最初から除外している

 

まとめ:一建設の本当の口コミは他社メーカとの比較で‼

一建設㈱の住宅を購入、建築したい方は「安く住宅を手に入れたい」ということにその理由があると思います。

大手のハウスメーカーの中には「注文住宅専門」でやっている会社も多くあります。こうした会社のビジネスモデルは、“仕立ての洋服”のようなものです。多額の広告費や住宅展示場維持費、営業マンの人件費、アフターサポートなどを『コスト』を、顧客の購入金額に含めているのです。

一方で、一建設などのローコスト住宅は不必要なコストを極限までカットして「価格競争」で優位に立つという経営戦略です。

一建設の本当の口コミを知るためには、他社のハウスメーカーとの見積もりなどの比較をすることが確実です。

仮に、皆さまが既に「土地を所有」していて、注文住宅を建てたいとお考えならば、一建設に限らず複数のハウスメーカーに無料見積もりを依頼するのが便利です。

お手額な見積もりサイトでは、600社を超えるハウスメーカーから一括で無料請求ができます。

このようなサイトを活用して、住宅の価格を比べてみると、一建設㈱の注文住宅がいかに安いかが理解できるかと思います。
最後に…
筆者の会社では、飯田ホールディングスグループ㈱の注文住宅を、賃貸用・転売用とする「不動産投資」として活用しています。
不動産投資として、住宅を建築する際には、ローコスト住宅以外は考えられません。その理由は「コスト面の優位性」です。
詳しくは、下記の記事を参照ください。参照記事はコチラ
タイトルとURLをコピーしました