【おすすめ本】蛭子能収『死にたくない 一億総終活時代の人生観』

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蛭子能収さんと言えば「他人の葬式に出席した時にゲラゲラ笑ってしまう逸話」で有名です。この蛭子さんが「死生観を語る…」というので、本を買って読んでみました。かなりの〝実学〟的な要素があって、このブログ記事の趣旨ともピッタリ!!の本でした。

皆さま、こんにちは。実は、かなりの怖がりの不動産屋2代目社長のとっくんです。

蛭子さんの「死生観」の真骨頂を見ることができた!!

蛭子能収著『死にたくない 一億総終活時代の人生観』(角川新書)を読みました。なかなかの〝蛭子ワールド〟満開でした。

「葬式に行くのは、お金と時間のムダ」

他人の葬儀には行くべきか、行かないべきか? 漫画家でタレントの蛭子能収さんは『葬式に出るとつい笑ってしまう。だから葬式に行くのが嫌だし、自分の葬式にも来てもらわなくていいと思っている。死んだ後に他人の時間と金を奪いたくない・・・』と告白しています。

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蛭子 能収(えびす・よしかず)漫画家
1947年、長崎県生まれ。長崎商業高等学校卒業。ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、
33歳のときに『月刊漫画ガロ』(青林堂)掲載の入選作『パチンコ』で漫画家デビュー。
その後、タレント、俳優、エッセイスト、映画監督など、多ジャンルで活躍している。
著書に『笑われる勇気』(光文社)など。

蛭子さん曰く『お金にこだわるのは、お金があれば自由を得られる』から!!

蛭子さんは本の中で、お金にこだわる理由を述べています。他人との争いごとを好まない蛭子さんらしく、発想が面白いです。『人に殺されること』などと、この平和な時代に考えるような発想ではありません。

しかしながら、蛭子さん流に〝殺す〟〝死にたくない〟ということをもう少し広く解釈すれば、『生きたいように生きる』『逝きたいように死ぬ』という、人間が本来持つ、生き方の根本のようなものに到達します。

僕がお金にこだわるのは、お金があれば自由を得られるからでしょう。そして、自由が得られると、人と争わずに生きていくことができる。また、人を争わなければ、人に殺されることもないはず。ひとことでいえば、「死になくない!」と思って生きてきただけなのです。

蛭子能収著『死にたくない 一億総終活時代の人生観』から引用

 

蛭子さんは「葬式」が嫌い!!

著書の中で、蛭子さんは『葬式が嫌い』と語っています。

『僕は人の葬式にまったく行かない代わりに、自分の葬式にも来てもらわなくていいと考えています。不謹慎なのかもしれないけれど、「あの人亡くなったらしいよ。葬式に行かなくては」なんて言われると、「ああ、また行かなくちゃいけないのか……」って憂鬱になってしまうのです。

なぜなら、単純に葬式に行くのがものすごく嫌だから、です。そんな人って、本当は意外に多いような気がするな。

これは、とっくんの死生観とも合致しますね。確かに、「死んだ時点ですでにその人と別れちゃっているわけだし、生きている人がわざわざ集まって死んだ人を見に行くのも……って思う」という蛭子さんの考えに同感です。

つまり、『その人が生きているうちに会ったほうがいい』ということですね。

「死」を常に意識する年齢に!!

蛭子さんは71歳ということなので、余生を10年と理解するようになってきたそうです。

蛭子さんと同じくらいの年代、あるいはそれ以上の年上の方たちは、常に「死」を意識した日常を暮らしている人が多いでしょう。

蛭子さんは10年ほど前に奥さんと「葬式」について話したことがあり『葬式は身内だけでするとはっきりと決めていた』そうで『お別れの会もしない』とのことです。

自分の葬式には誰も来なくてもいい

これが蛭子さんの真骨頂でしょうね。よく多くの人が『その人が亡くなったときの葬式を見たら、その人の人生の価値が分かる!!』と語っています。

しかしながら、蛭子さんはそうした考えとは真逆のことを信念にしているようです。

 

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まとめ:これ以上は本のネタバレをしてしまうので、書きません!!

「自分は自分」と考えるほかない!! 蛭子さんが言うことには同感の部分が多くあります。ただし、とっくんと蛭子さんとは年齢が一回り以上違うので、果たして、とっくんが蛭子さんの年齢に達した際に、このような考えでいられるか否かは分かりません。

いずれにせよ、蛭子能収著『死にたくない 一億総終活時代の人生観』はためになる本だったので、是非、皆さまも読んでみてください。

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