前回の不動産ブログで「離婚・住宅ローン対策」について記事を書きました。本日朝、当社が管理している自動車整備工場物件の借主の奥さんから電話がありました。『今度、離婚することにしたので、賃貸借物件の連帯保証人を変更できないか?!』という相談でした。
皆さま、こんにちは。「離婚」は勢いだけでやるものではない、と思っている不動産屋2代目社長のとっくんです。
前回のブログです。↓ こちらをまずお読みください。
【離婚の手続き】は慎重に、かつ大胆に!!
とっくんもバツイチですし、うちの娘も離婚在進行中なので、「離婚自体を否定」しているわけではありません。
ただし、今回のブログ記事で言いたいことは『事業・商売を夫婦でやっている人たちの離婚』は、当事者以外でもいろんな方たちへ心配と迷惑をかける!!ということです。
冒頭のリードの部分の説明にも書きましたが、今回の案件はまさに〝リアルタイム〟なので、今後どのような展開になるか?! 読めません。
【事業・商売の夫婦の離婚】は〝契約〟〝信用〟などしがらみ満載!!
本音を言うと・・・、今回の当社のお客様の「離婚」はできれば避けてほしいと願っています。その夫婦の幸せのためとかの〝きれいごと〟ではなく、彼ら夫婦が離婚することで、不動産屋としての仕事が増えて面倒くさいからです。
連帯保証人は「原則」変更できない!!
建物の賃貸借契約の「連帯保証人」は、締結の際に、賃貸人と連帯保証人が賃借人の債務を保証する連帯保証契約をした場合、『更新後は連帯保証人の責任を免れるとの約定がない限り』、更新後も連帯保証契約の効力が及びます。連帯保証人は、『更新後に生じた賃借人の債務を負う責任がある』と解されています。
そもそも、建物賃貸借契約での連帯保証人は、賃借人が毎月の賃料をしっかりと支払うことを履行するための〝担保〟としての役割を担っています。
それを、賃借人が商売をやっていて「離婚」を理由に、契約上の約束事を一方的に反故にされるのは、筋が通る話ではありません。
「住宅ローン」を抱えた上での離婚はハードル高し!!
前回のブログ記事で「うちの娘の離婚進行形」の話をしました。うちの娘の場合は20歳代ですが、本日、電話がかかってきたお客様は、夫が59歳、奥さんも50歳を超えています。
しかも、夫(自営業者)は、先日、出血性潰瘍で緊急入院をして、大量の輸血をしたそうです。その際、ぴったり合う血液がなかったので別の型の血を入れて、そのことが原因で体調が悪いと奥様が話されていました。
普通の夫婦ならば、夫の体調が悪いときには妻は看病なりするのでしょうが、この夫婦の場合は『今が別れ時だ!!』と奥様が判断されたようです。
世間の評判よりも〝実利〟をとった形か?!
不動産屋の視点からのみ書けば・・・、奥様は自分の夫を【資産ではなく夫妻になる!!】と考えたのでしょう。
長年、不動産屋をやっていると「夫婦の離婚」に関してはかなりの事例を見てきました。
夫を支える立場の妻が、離婚を切り出すタイミングによっては、世間の評判が決まったりしますが、そんな評判よりも、この奥様は〝実利〟をとったのでしょうね。
【離婚のリスク】は常に頭においておくべき!!
自動整備工場を経営しているこの夫は、休日返上で働いています。その姿勢を、とっくんは知っているだけに、奥様からの「離婚の切り出しの話」は夫があまりにも不憫のように思えました。
しかしながら、このようなことは、とっくん自身も起きたことなのです。
前妻との離婚の際には、かなりもめました。
前妻は、とっくんの『パワーハラスメントが離婚の原因だ!!』と主張し、ある程度の部分は当たっていたので、とっくんの立場は正直、あまりよいものではありませんでした。
しかしながら、事業をやっている立場から言えば、前妻とは一緒に不動産業をやっていたのですが、彼女の働き方はどう見ても「不真面目」でしたし、そのことを仕事上の注意として言ったことがパワハラだ!と言われて、納得できないこともありました。
「離婚を経験した者」の経験値としては・・・、
・離婚した後を想定した財産形成をしておく ・親権がとりたい場合は「事実」の積み重ねをしておく ・財産形成には「会社」を活用する
これらのことは、個々について深堀りした内容を書きたいので、別ブログ記事にしたいと思います。とても今回1回のブログ記事で書ききれる情報量ではありませんので・・・。
まとめ:『夫婦でじっくりと話し合って!!』とお願いした
この奥様との会話は本日に限っては「電話だけ」だったので、こちら側からは『夫婦でじっくりと話し合って、結論を出してください!!』と申し上げました。連帯保証人の変更は、条件が整えば可能となります。
また、最近は、掛け金を支払って保証会社に連帯保証をお願いすることもできます。
【家賃債務保証会社(保証会社)メモ】
連帯保証人の代行を行う会社は、正式には「家賃債務保証会社(保証会社)」といいます。 物件の管理会社や仲介会社が提携している、またはグループ内の保証会社を利用を求められるするケースがほとんどです。 家賃債務保証会社とは、賃借人がお金を支払うことによって連帯保証人の代わりを行う会社です。
また、この奥様の場合、『現在家族3人で住んでいる家を売りたい・・・』とも話していたので、とっくんの会社も『査定もしくは買い取りもできますよ!』とは申し上げました。
これは、人情ではなく「ビジネス」としては、とっくんはこの案件には関心はあります。
「住宅ローンが残った中古住宅」の査定には、ローンの残債や当人の借金の総額などの情報も必要になってきます。なぜならば、現在居住している住宅を売って所有者が変わっても、その本人たちが次に住む住宅が見つからなければ強制排除しなければならなくなります。
これは〝手間〟ですし、人情的にも強硬するのはある程度の割り切りが必要になってきます。
前回のブログ記事同様、離婚と住宅ローンの悩みは専門の業者に相談するのも良い手です。特に、このお客様のように年配の場合は、特に住宅ローンやその他の借り入れについては、シビアに判断した方がよいからです。
このような事情のお客様は、まずは「相談」されてみてはいかがでしょうか?!
↑をクリックして必要事項を記載してみてください。
本日もブログ記事を最後までお読みいただき心より感謝しております。