今回のテーマは『NGワード』です。恥かしい話なのですが・・・、筆者には実の妹がいましたが、彼女とは数十年間、会っていません。今、どこに住んでいるか?も生きているか?も知りません―。きっかけは、妹vs父親vs筆者との確執でした。家族だからと言って「絆」が切れることがナイというのは嘘です!!
よく有名人の中で「兄弟が絶縁状態」というのがありますね。あれは確かに絶縁なのでしょうが、有名人同士の場合は、お互いの現状というのは分かるでしょう。マスコミやネットなどで兄弟のことを知ることができますから・・・。ですが、うちは、妹の消息はまったく知りません。
【妹と絶縁】NGワードで人間関係終了!筆者のケース【悲報】
結婚している関係が「離婚」によって人間関係が終わることはよくある話です。筆者も「バツイチ経験者」ですが、前妻とのつきあいは長らくありませんでした。
ところが、前妻との間にできた娘(20歳代、現在夫との離婚協議中)のことで数10年ぶりに電話があり、それがきっかけで、娘を通じて「前妻の話題」をたまに聞く程度の関係にはなれました。
筆者の妹vs父親『親子断絶』筆者とは『兄妹断絶』状態!!
冒頭のリードで書きましたが、筆者の妹が父親と「親子断絶」になったのは、彼女が20歳を超えたときでした。感情のもつれから、妹が父親に対してあるNGワードを言ったことが原因でした。
その言葉は、父親が持つ持病に関して、妹が『○○病で死ね!!』と、父に向かって怒鳴ったのです。
【娘を勘当!!】迅速だった父親の行動!!
筆者の父親は、筆者が社長を務める会社の初代社長です。正直、筆者と父親との関係もよいものではありません。
唯我独尊の父親は、『常に自分が正しい!!』という意識を持ち、筆者や妹の私生活や生活態度に物申すことがかなりありました。
妹は、こうした父親の“過干渉”と言うか、倫理観についていけなかったようです。
実際、妹は高校受験の際にも勉強をまるでやらず、志望校への合格はおろか、地域でも最低偏差値の高校にようやく滑り込むのがやっとでした。
自慢の娘から→恥の娘へ
父親は戦前・戦中世代の堅物です。父親の子どもころは、子どもが成人するまでに亡くなるケースが多く、兄弟のうち誰か一人が死んでいる家族もかなり多かったようです。
だからと言うわけではないでしょうが、父親の中では『子どもうち誰が一人が死んでもそれは運命だ・・・』的な考え方があるようでした。
しかも、父親は『べき論』の人間で、『人間はこうあるべき・・・』という信念で生きている人なので、『やるべきコトをやらない人間』には遠慮なく【人間失格】の烙印を押します。
恥の娘が徹底的に父親に反抗!!
一方、妹の方は、父親から『人間失格』の烙印を押されて、ますます反抗するようになりました。そして、ある時期からは、妹を守ってくれていた母親の言うコトも聞かなくなりました。
高校を卒業して、しばらくはどこかでアルバイトしていてましたが、その後、アルバイトを辞めてよくない友人たちと付き合うようになりました。
そして、『断絶の日』が到来!!
ここに至るまでにいろいろありましたが、遂に、父親と妹とが全面衝突する日が来て、前述のNGワードのために、妹は父親からあっさりと「勘当」されました。
当時、筆者は大学生で家を出ていたので、詳しいことは後から母親に聞いたのですが、父親の「勘当ぶりは徹底していた」そうで・・・
娘(妹)との縁を切るために、以下のようなことをすばやくやったそうです。
・娘の荷物をすべて撤去 ・母と離婚(その後は事実婚へ) ・公正証書で遺言書を作成 ・その他法律相談を受けて「娘との断絶」のためにやれることをやった
法律上、兄弟関係や親子関係の縁を切ることはできない!!
法律上の兄弟・親子の関係の縁を切ることはできません。
(扶養義務者)
第877条
1.直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
2.家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
3.前項の規定による審判があった後事情に変更を生じたときは、家庭裁判所は、その審判を取り消すことができる。
ただし、特に親子関係において問題になる「相続」に関しては、一定の事由があることを要件に、相続人から当人を『廃除』することができます。
・相続人となる者(推定相続人)が、被相続人に対して虐待をした場合 ・若しくは、被相続人に重大な侮辱を加えた場合 ・推定相続人に著しい非行があった場合
推定相続人から廃除されたとしても扶養義務(民法877条1項)は負い続けますので、やはり法律上は完全な縁切りは難しいでしょう。
「親娘関係の断絶」に続いて「兄妹関係も断絶」
父親と妹との関係が断絶した際、妹は絶対に許せない所業をしました。
それは、家出した際に、『わが家の愛犬を殺害した』のでした。
これには、筆者も『妹の人間性を疑い』ました。以後、筆者と妹の関係も「断絶」しました。
父親と筆者の「関係性」は正直良くありません。ただし、一つだけ父親のことを認めることがあるとしたら・・・
父親は『自分自身にために何かをしてくれ!!』と要求したことは一度もなく、『お前たちのためにこれをやりなさいorこれはやってはダメだ!!』と言っているだけです。
父親は他人との「信条の違い」はあるものの、自分のためにナニかをやってくれ!!の要求ではなく、筆者たちのことを思ったうえでの関与です。
ほとんどの「関与」「指示」「命令」が嫌なのですが、たまに『これは父親の指示が正しかった』ということがありました。
筆者と父親との関係性が続いているのは、このことを筆者自身が認めているからです。
まとめ:肉親関係はすぐキレる!! NGワードは絶対に言うな!!
わが家で、数十年間「妹の話題」をすることはありません。父親も筆者も正直、まったく興味がないですし、彼女が生きていようがいまいが関心がないのです。
妹が結婚して子どもがいたら・・・それは、父親にとっては孫なのですが、「愛情」も「関心」もないようです。もう父親の記憶の中から「妹の存在」は消えています。
母親はどうかわかりませんが・・・、彼女は今、痴呆症なので娘の存在は理解できないでしょう。
最後に・・・人間関係の8つの基本パターンを書きます。
“バランス”が悪い人間関係は、肉親といえども関係は「壊れ」ます。
1.あなたがやりたくてやったコト→相手がそれを好んだ=円満な関係 2.あなたがやりたくなくてやってコト→相手がそれを好んだ=あなたがきつい関係 3.あなたがやりたくてやったコト→相手がそれを嫌がった=長続きしない関係 4.あなたがやりたくなくてやったコト→相手がそれを嫌がった=最悪な関係 5.相手がやりたくてやったコト→あなたがそれを好んだ=円満な関係 6.相手がやりたくなくてやってコト→あなたがそれを好んだ=一方的な関係 7.相手がやりたくてやったコト→あなたがそれを嫌がった=あなたがきつい関係 8.相手がやりたくなくてやったコト→あなたがそれを嫌がった=最悪な関係
筆者は自らの体験を通じて、8つの人間関係基本パターンを実感したので、これを常に意識しています。