には【関連キーワードでよく使う言葉】シリーズ「には」の解説!

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ブログの検索の際に「キーワード」として出てくる言葉を考えるシリーズです。今回は【には】について考えてみたいと思います。

小さいころに早口言葉「にわにはにわにわ鳥がいる」で遊んだことがあります!!

には【関連キーワードでよく使う言葉】シリーズ「には」の解説!

この早口言葉は【庭には2羽鶏がいる】でした!!

今回は【関連キーワード】でよく登場する『には』について書きます!!

デジタル大辞泉の解説

に‐は

[連語]
《格助詞「に」+係助詞「は」》
1 「に」の付いた部分を強める意を表す。「僕にはわかっている」「ここにはない」「わざわざ出向くには当たらない」
「水の底―大綱あるらん」〈平家・九〉
2 敬意の対象を表す。…におかれましては。「皆様にはますます御活躍のことと存じ上げます」
3 (多く「…には…が」の形で、動詞や形容詞を繰り返して)一応その動作や状態は認めるが、それに関連して起こる動作や状態については関知したり容認したりしない意を表す。「推薦状は、書くには書くが、あまり期待しないでくれ」「涼しいには涼しいが、ちょっと冷えすぎる」
《断定の助動詞「なり」の連用形+係助詞「は」》…では。
「誠に、ただ人―あらざりけるとぞ」〈徒然・一八四〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

 

 

大辞林 第三版の解説

これも参考になります。

には
( 連語 )
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に係助詞「は」の付いたもの〕
(「にはあらず」「にはあれど」などの形で用いられて)「では(ない)」「では(あるが)」などの意を表す。多く否定または逆接の表現と呼応する。 「大君の命みこと恐かしこみ大殯おおあらきの時-あらねど雲がくります/万葉集 441」 「うたがはしき御心ばへ-あらず/源氏 澪標」

には
( 連語 )
〔格助詞「に」に係助詞「は」の付いたもの〕
① 時・場所・対象、比較の基準など、格助詞「に」で示されるものに、特にとりたてる気持ちを表す係助詞「は」の意味が加えられる。 「九時-行きます」 「空-たくさんの星が輝いている」 「今度の旅行-行きません」 「君-とてもかなわないよ」
② 尊敬の対象となる人物を主語として表すことを避け、間接的に尊敬の意を表す。 「先生-お変わりもなくお過ごしのこととお喜び申しあげます」
③ (「…には…が」の形で、動詞・形容詞などを重ねて)その動詞・形容詞などの意を強めて言い表す。 「行く-行くが、何の自信もない」 「ほしい-ほしいが、いっこうくれそうにもない」
④ 「…する時には」「…の場合には」「…したら」などの意の、軽い仮定条件を表す。古語では、「むには」の形で推量の助動詞「む」を受けることが多い。 「始発に乗る-四時に起きなくてはならない」 「かぐや姫すゑむ-、れいのやうには見にくしとのたまひて/竹取」
⑤ 「…にとっては」の意を表す。 「ぼく-、ぼくの考えがある」 「まめやかの心の友-、はるかにへだたる所のありぬべきぞわびしきや/徒然 12」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

 

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精選版 日本国語大辞典の解説

 

 

に‐は

[1] (格助詞「に」に係助詞「は」の付いたもの)
① 場所・時・対象・比較の基準など、格助詞「に」の意味を強調または取りたてて示す。
※古事記(712)中・歌謡「日日(かが)並(な)べて 夜邇波(ニハ)九夜(ここのよ) 日邇波(ニハ)十日を」
※方丈記(1212)「只、糸竹花月を友とせんにはしかじ」
② 尊敬の対象となる人物を主語として表わすことを避け、間接的に尊敬の意を表わす。もとはその住む所などを示す語をうけたが、後には人物を示す語を直ちに受けるようにもなった。…におかせられては。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「大将殿には平らかにおはしましき」
③ (推量の助動詞「む(ん)」「う」を受けて) 「…する時には」「…したら」の意の、軽い仮定条件を表わす。
※源氏(1001‐14頃)葵「かの御息所はいといとほしけれど、まことのよるべとたのみ聞えむには、かならず心置かれぬべし」
④ (「…には…が」などの形で用言を重ねて) 「…ことは」「…という点は」の意を表わす。
※都会の憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉「小遣銭も欲しいには欲しいが」
[2] (断定の助動詞「なり」の連用形に係助詞「は」の付いたもの) …では。「あらず」「あれど」など、多く否定または逆接の表現と呼応する。
※万葉(8C後)三・四四一「大君の命恐(かしこ)み大殯(おほあらき)の時爾波(ニハ)あらねど雲がくります」

には(複合助詞:格助詞「に」+係助詞(副助詞)「は」)

格助詞「に(時、場所、行為の対象 など)」で表現される語句を取り立てたり対比させたりします。

(時)冬には、はつきり、よく見える。(太宰治『富嶽百景』)
(場所)桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。(梶井基次郎 『桜の樹の下には』)
(行為の対象)このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。(太宰治『走れメロス』)

主語が敬意対象である場合の婉曲表現です。
然るにM男爵閣下には小生のかような窮状を見て呵々大笑されました。(夢野久作 『暗黒公使』)
古典日本語

 

名詞
には【庭】

家屋などの周囲にある露天の平たいらな土地。
物事が行おこなわれる場所。
海上。海面。
発音
二拍名詞一類

平安時代
↗にふぁ
南北朝時代以降
↗にわ
諸言語への影響
現代日本語: にわ
助詞
には(複合助詞:格助詞「に」+係助詞「は」)

(現代日本語に同じ)
複合助辞
には(助動詞「なり」+係助詞「は」)

~では。

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