貴ノ富士がスポーツ庁に「引退回避」の上申書!親方は他人事?

スポーツ
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日本相撲協会のコンプライアンス委員会などから「引退勧告を受けている」として、大相撲十両力士の貴ノ富士(22)=千賀ノ浦=がスポーツ庁に上申書を提出しました。日本相撲協会はあす2019年9月26日の理事会で処分を決定します。貴ノ富士側は24日に同協会に引退勧告の回避を希望する要望書も提出しています。(画像はスポニチから転載)

こんにちは、先代貴乃花の稽古を何度も見学に行った、不動産屋2代目社長とっくんです。

今回の新聞記事ですが、またまた、大いに驚きました!!
この騒動、ますます分かりにくくなってきました。

 

力士個人が【スポーツ庁への上申書】を提出?!

今回の、とっくんが読んだスポニチの記事を転載します。

 付け人への暴力で秋場所を謹慎した西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦部屋)が25日、日本相撲協会のコンプライアンス委員会などから引退勧告を受けているとして、スポーツ庁に上申書を提出した。日本相撲協会はあす26日の理事会で処分を決定。貴ノ富士側は24日に同協会に引退勧告の回避を希望する要望書も提出した。
上申書では、貴ノ富士が付け人の力士がしっかりとあいさつをしなかったことなどを理由に、頭をげんこつで叩いたとしている。代理人弁護士は「処分は覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ」と説明した。

こうした一連の動きを受け、千賀ノ浦部屋の若い衆が貴ノ富士に対する処分の軽減を熱望した。

「以前のように稽古場で一緒に頑張っていきたい。(貴ノ富士が)いると稽古場がピリッとする」と話した。貴ノ富士は稽古熱心で弟弟子にも積極的に指導を行っていた。「いろいろ教えてもらって名古屋場所でも勝てた」と感謝しつつ「協会に残れる形になって一緒にやれたらいいなと思います」と寛大な処分になることを期待した。

また、部屋関係者によれば、叩かれた力士が「たんこぶが出来たと言おうかな」と冗談めかして話していたのを聞いた関係者もいたという。

一方、協会の理事経験者は最近の力士の指導の難しさを明かした。「相撲は気を抜くと大ケガにつながる。気の緩みからからくるケガを防ぐためにも、厳しい稽古や普段からのきちんとした生活態度は重要。耳の痛いことを言われると最近の子はすぐにそっぽを向く」と話していた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00000148-sph-spo から記事転載

 

スポーツ庁とは?!

今回、十両力士の貴ノ富士が「上申書」を提出したスポーツ庁とはどのような組織でしょうか?
まずはココから抑えておく必要があります。

スポーツ庁設置の背景

(1)スポーツ基本法(平成23年)の制定
スポーツを通じて「国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む」ことができる社会の実現を目指す
・全ての国民のスポーツ機会の確保
・健康長寿社会の実現
・スポーツを通じた地域活性化,経済活性化

(2)2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等の日本開催
開催国として,政府一丸となった準備が必要
・国際公約としてのスポーツによる国際貢献の実施
・国民全体へのオリンピズムの普及
・開催国としての我が国の競技力の向上
・健常者・障害者のスポーツの一体的な推進

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/soshiki2/1373916.htm から転載
スポーツ庁公式サイト

スポーツ基本法附則におけるスポーツ庁設置に関する規定

(スポーツに関する施策を総合的に推進するための行政組織の在り方の検討)
第2条 政府は,スポーツに関する施策を総合的に推進するため,スポーツ庁及びスポーツに関する審議会等の設置等行政組織の在り方について,政府の行政改革の基本方針との整合性に配慮して検討を加え,その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。

スポーツ庁設置の経緯

経緯
平成26年6月
超党派スポーツ議員連盟 今後のスポーツ政策の在り方検討とスポーツ庁創設に向けたプロジェクトチーム 議論のまとめ
(1)設置の意義
文部科学省,経済産業省,厚生労働省,外務省等の省庁間の重複を調整して効率化を図るとともに,新たな相乗効果を生み出すものとして,スポーツ庁を設置する。
(2)設置形態
学校体育,生涯スポーツを含めスポーツ施策の主要部分を狙ってきた文部科学省の外局として創設する。
(3)スポーツ庁の所掌領域と省庁間の連携
各省庁のスポーツ施策に関する司令塔的役割を果たす。

 

スポーツ庁の政策一覧

平成23年に制定されたスポーツ基本法に掲げられた「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことはすべての人々の権利」を実現するため,国,地方公共団体及びスポーツ団体等の関係者が一体となってスポーツ立国を実現していく重要な指針として,平成29年3月に「第2期スポーツ基本計画」を策定しました。
以下11本の柱を軸として総合的かつ計画的に取り組むべき施策等を掲げ,スポーツ庁はスポーツの振興に取り組んでいきます。

制度・予算等
子どもの体力向上
学校体育・運動部活動
国民のスポーツライフ
障害者スポーツ
競技力の向上
国際交流・国際協力
スポーツ施設の整備・運営
スポーツによる地域・経済の活性化
スポーツ界の透明性,公平・公正性の向上
スポーツを通じた女性の活躍促進

 

上申書は効力を発するのか?!

今回、貴ノ富士がスポーツ庁に提出した「上申書」ですが、元々は「申し立てや報告などを行うための書類や報告書」のことです。

一般の社会では、交通違反の際の「罰の軽減」のために上申書を提出するよう、指導する弁護士が多いですね。

貴ノ富士の上申書の効き目は?!

記事によると、貴ノ富士側が『付け人の力士がしっかりとあいさつをしなかったことなどを理由に、頭をげんこつで叩いた』ということです。代理人弁護士は『処分は覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ』と説明した、とあります。

つまり、この時点で、貴ノ富士は既に弁護士と契約し、その指導の元、今回の上申書を提出しているということですね!!

【疑問?】貴ノ富士の「引退勧告」に、千賀ノ浦親方も入っていた?!

この点は「報道」がよく分からないので「?」としていますが、普通のケースでは、力士の師匠である親方は本来「力士側に立って動く」ものです。

なので、今回の報道のように「貴ノ富士に引退勧告がされた」のであれば、この措置をなんとか許してもらうように「上申書を・・・」という動きは、親方と力士が一緒になってやると思います。

ところが・・・、一部の報道によると『貴ノ富士への引退勧告の中には千賀ノ浦親方も含まれている・・・』ということでした。

千賀ノ浦親方は「協会に任せている」と他人事?!

これも、報道ベースなのですが、親方の行動が疑問です。
考えてみれば、今回の騒動は部屋内部のことで、貴ノ富士から暴力を受けたのも同部屋の弟子。

しかも、元々、貴ノ富士は先代親方の元貴乃花親方が大相撲協会を退職して、師匠不在の状態を打破するために、青天の霹靂で貴ノ富士ら幕内力士を引き受けたという経緯があります。

千賀ノ浦親方は、旧貴乃花部屋の部屋付の親方でしたので、彼らとの関係性もあったのでしょうが、それでも、自ら立ち上げて独立した「千賀ノ浦部屋」にスカウトした新弟子が今回の〝被害者〟だったので、貴ノ富士との〝感情のしこり〟があったのかもしれません。

協会コンプライアンス委員会が調査し、26日の理事会で処分が決まる見通し。貴ノ富士は昨年にも付け人を殴打して1場所出場停止処分を受けており、2度目の今回は重い処分が下る可能性が大きい。千賀ノ浦親方は処分について「協会に任せている」と話した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「今、コメントすることはない」と述べるにとどめた。

貴ノ富士側はスポーツ庁に出した上申書で、コンプライアンス委員会や師匠から引退を勧告されていると主張した。協会の事務担当者は「協会として引退勧告はしていない。それは理事会で行うものだ」と説明した。

https://www.sanspo.com/sports/news/20190925/sum19092518550007-n1.htmlから一部転載

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まとめ:2度目というのが最大のポイント?!

今回の騒動は、貴ノ富士が2度目の暴力というのが最大のネックです。

大相撲協会のコンプライアンス委員会のトップ芝田山親方(元横綱大乃国)も、千賀ノ浦部屋とは同門です。本音の所では〝甘い処分〟をしたいのでしょうが、世間からの厳しい目に対して、協会がこれ以上の批判を受けることを避けたいと考えたのでしょうか?!

とっくんも、貴ノ富士の引退の可能性はアル!と思っていますが、一人の力士がここまで孤立無援になる状況というのを不思議に思います。

本来は「部屋での出来事」なので、親方の監督責任が主なのでしょうが、その親方は〝他人事〟ですからね・・・。

今回の騒動、ウラで結構ドロドロした感情のもつれがありそうですね。

今回も記事を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

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